樺沢紫苑のOUTPUT大全。心に残った言葉をOUTPUT。

前書き

樺沢紫苑先生の「OUTPUT大全」を読みました。
この本を読んだ感想を、今日は書きたいと思います。

正直、感動しました。小説ではない自己啓発の実用書を読んで、感動したのは初めてです。
感動したのは下記の言葉を読んだときです。OUTPUT大全のあとがきに記されています。
引用させていただきます。

アウトプットの習慣が広がり、病気になる人がひとりでも減る。そのために本書が役立てるのなら、精神科医としてこれ以上の幸せはありません。

たった二行の文章ですが、心から他者の幸せを考えてこの本を書いたのだなと、僕は思いました。
OUTPUTをすることの意味から、OUTPUTのやり方などいろいろなアイデアが書いてあり、またそれらが細かくまとまっており、目次を見て「これもう1回読みたいな」といった風に辞書のようにも使えます。
まだこの記事で何も書いておらず、冒頭ですが、樺沢紫苑先生の「OUTPUT大全」は、大変おすすめできる1冊です。

では、この本を読んでの自分の感想と気づきを、書きたいと思います。

ザイオンス効果

ザイオンス効果とは、人と接触する回数が多いほど親密になれる効果のこと。
1週間に1回2時間人と話すよりも、毎日10分ほどの短い時間でもこまめに話した方がよい。接触する回数を増やすほうが親密度が増すということです。
このことは樺沢先生は彼自身のYouTubeチャンネルでも頻繁に取り上げていますが、僕には非常にためになる知識でした。

なかなか人と仲良くできず、距離が縮まらない。そんな悩みを自分は少なからず持っていました。
でもこのザイオンス効果を知り、安心しました。
なぜなら、人との距離が縮まらない原因がはっきりしたからです。

初対面でうまくコミュニケーションが取れなくて落ち込むことがありましたが、それは取越苦労であることがわかったからです。
これからの人付き合いへのアドバイスとなるだけでなく、意味のない気分の落ち込みを回避する方法を学べました。

緊張はあったほうが良い

僕は緊張しやすい人間でした。
いきなり脱線しますが、緊張に強くなろうと社会人劇団に入団して自己研鑽に励んだ時期がありました。
それは大成功して、今では病的な緊張に悩まされることはなくなりました。

でも、緊張はあります。
なかなか、人に話しかけられないということは、会社員をやっていて少なからずあることです。

でも緊張というのは脳科学的に見て、エネルギーが湧くときであるということがこの本には書かれています。
緊張が悪くないものであることがわかっただけでも、とても収穫になりました。

緊張が来たときにそれを避けるような行動ではなく、「エネルギーが湧くときが来た」と考えるだけでよい。これならすぐに行動に移せそうです。



書く

書くことで、脳幹網様体賦活系が刺激され、脳が活性化すると書かれています。
パソコンでタイピングするよりも書くほうが脳に良いのだろうな、と想像はしていましたが、脳科学的に説明されているのでとても説得力がありました。
「紙に書く」ということを意識して、率先して行っていきたいと感じました。

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感想(27件)

脳のワーキングメモリ

人間にはマルチタスクはできない、そして複数の仕事を持つとしても、最大でも3つくらいまでであると書かれています。
自分はシステムエンジニアをやっていますが、複数のタスクを持つことは少なくありません。
そして、何をやるべきか迷子になることも多々ありました。

今までの人生での実体験と、この脳科学的な説明が合致し、とても心に残りました。
やることを紙に書き起こして、完了したタスクは紙の上でも完了とする。そうすればワーキングメモリが溢れることはない。
簡単に始められます。今日も会社でやってきました。そしてその効果を実感しました。

気づきのメモ

ぼーっとしているときでも脳は活動している。無駄ではない。
そして、新しいアイデアがひらめくのは、そんなぼーっとしているときこそ発生するものである、と書かれています。
例えばお風呂に入っているときや、ベッドに寝っ転がっているときなど。

こちらも、脳科学的にある実験を例にとって書かれています。
そしてその新しいアイデアというのは、すぐに消えていってしまうものなので、そのときこそ紙に書くことだと書かれています。

新しいアイデアや人と違ったことができる人が今後一層価値を見出される時代になると思います。
そんな唯一無二の存在となれるよう行動していこうという決心を、この言葉からいただきました。

レジュメにメモしない

会議のときなど、会議の資料にメモをしてしまっていました。
樺沢先生は、レジュメにメモしても見返さないと書いています。まさに自分がそのとおりでした。

そして、ノートのとり方についてもこの本では書かれており、ノートを複数冊持つのは良くないと書かれています。
理由は、どこに何を書いたかわからなくなるからです。これも自分に当てはまっていました。

「時間」を一つの軸として、一冊のノートに気づいたことや学んだことを書いていく。そうすれば「このときこんなこと書いたはずだ」としてノートを見返せるわけです。
「時間」を軸にするということが、大きな気づきとなりました。

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最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
もっとたくさんのアイデアやヒントが書かれています。そしてそれらのことが脳科学的な根拠をもとに説明されています。
ときには実験の例などを取って説明されています。

つまり、とても説得力のある本です。
何より、著者の樺沢紫苑先生の「人の幸せのため」の思いが詰まっています。
ぜひ手にとって読んでいただきたいと思います。