はじめに
本のタイトルが長いのですが、「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが 税金で損しない方法を教えてください!」という本を読みました。
いや~長いタイトルですね。
この本、税金に関することをわかりやすく伝えていて、そしてほぼ漫画で描かれています。
読み終えた今でも僕は税金のことをわかっていませんが、でもこの本を読んで少し税金との距離が縮まったと思っています。
本書に書かれている税金の知識がメインとはなりませんが、本書を読んだ感想を書きたいと思います。
99%漫画
本書は税金のことについて書かれている、いわばビジネス書だと思うのですが、前述したとおりほぼ漫画で描かれています。
なので、税金という堅苦しい話を、面白く読み進めることができます。
でも全部が漫画というわけではなく、大切なポイントは文字だけの詳しい説明が書かれています。
大切なポイントだけをピックアップして詳しく説明してくれるので、「ここはちゃんと読まなきゃな」みたいに集中すべきところで集中できる本となっています。
ギリギリまでぶっちゃける
本書の一番いいところは、テーマが「税金で損しない方法」として書かれているところです。
「税金はみんな平等に同じ額を払うものでは?」と考える人もいるかもしれませんが(自分もそうでしたが)、ルールさえ守ればいいわけで、税金にも節約の仕方があるのです。
そのいろいろな節約の仕方を説明してくれる本なので(漫画で楽しくわかりやすく)、とても嬉しい本となっています。
そして本書の中でも書かれていましたが、「ギリギリまでぶっちゃける」と銘打ったうえで、節約の仕方が書かれています。そしてそれらはちゃんと法律の範囲内での内容となっています。
漫画を描いていらっしゃるのはフリーランスの若林杏樹(わかばやしあんじゅ)さん。杏樹さんからの質問に税理士の大河内薫(おおこうちかおる)さんが答える形で本書の物語は進んでいきます。
れっきとした税理士の方が答えているので心配が要りません。
そしてこの大河内さんが「ギリギリまで」とおっしゃって節約術を教えてくれるわけです。
どうでしょう?読みたくなりませんか?
自分はフリーランスではありませんが、税金を勉強するにはもってこいの本だと思いました。会社員として働いている自分でも、給与明細をみて「あ、この控除はこういう意味だな」とか、「たくさん引かれているかもしれないけど、国の運営には必要なんだよな」とか合理的な考え方ができるようになります。
フリーランスでない方にもおすすめです!
2人のやりとりがとてもいい
前述しましたが、フリーランスの漫画家と税理士の対話をベースに、本書は税金を説明していきます。
この2人対比が、とてもいいんです。2人のやり取りが、とても面白いのです。
漫画家の杏樹先生は、税金にはほとんど無知(自分もそうです)。そこに「お堅いイメージの打破を目指す」大河内先生が助けに入る。
杏樹先生は最初は税金の難しさに後ろ向きな態度を取るも、大河内先生が優しく税金について教えるのです。
そして杏樹先生がどんどん税金に対し前向きに学んでいこうという姿勢になる。そして税金がどんどん身近になっていく。僕も本書を読み進めていくうえで、杏樹先生と同じ気持ちで進むことができました。
もちろん杏樹先生ほど税金に対し理解を深めることができなかったかもしれないけど、本は何度でも読み返すことができるし、何より本書のひとつの目的は「税金の堅いイメージを払拭する」だと思うので、絶対読む価値ありだと思います。
大河内先生のモットーも、「日本一フリーランスに優しい税理士」とおっしゃっていて、フリーランスがまだまだスタンダードにならない日本の古い風土に新しい風を起こそうとしているようにも感じます。
会社員よりもフリーランスが良いと言っているのではなく、フリーランスのように「自立」して「自分で」生きていく「能動的」な人が日本に増えれば、僕は日本は良くなっていくと思うのです。
日本人は保守的。これは僕はいい意味にとらえられない。日本はもっとオープンになるべきだ!僕はそう思うのです。
だから会社員の僕としては、フリーランスの方々をとても尊敬しています。そして僕もいつかフリーランスになりたい!自分のことはある程度自分で管理できるようになりたい!もちろん税理士さんの力は必要だけれど。
あとがき
本書の魅力は伝わったでしょうか。伝わったと考えたいです!
もう一度本書のタイトルを復習します。本書のタイトルは、
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが 税金で損しない方法を教えてください!」
です。
やっぱり長いですね。
税金について学びたい方、フリーランスの方。税金と少しでも距離を縮めたい方、会社員の方も是非読んでみてください。
税金と賢く付き合い、良い人生を送ろう。