本田健さんの「大富豪からの手紙」を読み終えて。幸せはモノではないことを理解する

大富豪からの手紙

はじめに

本田健さんが書かれた、「大富豪からの手紙」を読んだ。

僕の好きなYouTuberに、クリスさんという人がいる。彼はイギリス出身なのだけれど、日本が好きで、「ビジョンを見つける」ということをテーマに日本で情報発信をしている。
日本語ペラペラで、そこらの日本人よりも日本語が上手なのではないかと思うほどだ。

彼が自身のチャンネル(クリスの部屋)で、本書「大富豪からの手紙」を紹介していた。そして、本田健さんと対談している動画もアップロードされて、僕はそこでこの本を知った。

※クリスさんのYouTubeチャンネルについては、以下のURLからどうぞ。ちなみに、僕はクリスさんとも本田健さんとも面識はありません。
《クリスの部屋》
https://www.youtube.com/channel/UCfqRMJrg010qS35Kj_dhuKA

好きなインフルエンサーが紹介していた本ということで手に取ったけれど、この本と出会えたのもクリスの部屋を知ることができたのも、偶然ではない気がする。

「偶然ではない」という言葉は、「大富豪の手紙」の中で大きな存在感を持った言葉となっていた。

これから、「大富豪からの手紙」を読んで得られた気づきや、印象深かった言葉や表現などをピックアップし、本記事にまとめたいと思う。

 

偶然に起きることはないし、偶然に出会うこともない

「はじめに」でも書いたが、本田健さんは人との出会いに偶然はないと書かれていた。つまり、どんな人との出会いにも、意味があるということだ。

そして、嫌な人間と出会ってしまい、そしてその人と関わらなければならない状況に陥ったとしても、最後にはすべてがつながっていて、意味あることだったと思えるはずだ、ということだ。
決して嫌な人間関係を我慢して続けろ、とは僕は言っていない。

これはただの考え方の問題だ。

何気なくカフェに入ったときや、いつも行く場所に行ったときに、周りに知り合いがいないかぐるりと周囲を見渡す、といったような何気ない行動で、誰かと再会したりそして意気投合したりして、人生が知らず知らずのうちに動いていく、というようなことは存在するということだ。

僕はこの考え方にはハッとさせられた。ちょっとしたプラスの考え方であり、すぐに実践できるし簡単なことだからだ。
そしてとても前向きな考え方だ、と思った。

 



お金はエネルギー

お金はエネルギーであり善悪ではない、ということが書かれていた。

お金はただのエネルギーで、使い方によって良くもなるし悪くもなる、ということだ。そして、お金をいくら持っているかと、幸せは関係ないとも書かれていた。

少し前に、ひろゆき氏の「お金の話」という本を読んだが、お金を持っていることで大して人生変わらない、という言葉が書かれていた。

ひろゆき氏と本田健さんの言葉を、この同じ記事の中で紹介することは少しためらわれるが、読者として思ったのは、お金持ち=幸せではないということだ。

僕は素直にそうだと思う。

僕も20代の頃は年収100万円代しかなかったけど、今はようやく400万円代くらいにはなった。
安心が増えて不安が減って、以前よりは良くなったと思うけど、お金があるから幸せとはまったく思わない
それから、収入が増えて生活レベルが劇的に向上したということもまったくない

お金は幸せではなくエネルギーで、使い方によって善にも悪にもなるということだ。

だからお金との付き合い方が大切であると、この本には書かれていた。

欲しがって追いかけると逃げられる

この言葉は本書の中で一番印象に残った言葉だ。

仕事も恋もお金も、欲しがって追いかけると逃げていくものだ、と書かれていた。

自分の過去を思い返して、まったく同じようなことが何度も起こっていたな、としみじみ感じた。

つまり、仕事でも恋でも、与えるというマインドで生きることが、幸せにつながるのだと思った。

このブログも、誰かの役に立つことを考えながら運営している。最近は読書後の気づきを書いた記事が多いが、テクノロジーの技術備忘録も書いている。
僕自身が今までいろんな人のブログに助けられてきたから、自分もやりたいと思ったのだ。

ギブアンドギブという言葉を最近聞くけど、欲しがって追いかけると逃げていく、という言葉は、違った観点からとらえていてとても印象に残った。

 

終わりに

この「大富豪からの手紙」は、さまざまな知恵が書かれた本だといっていい。しかし、同時に素晴らしい小説であるとも感じた。

ビジネス書を読みながら物語を楽しめるなんて、こんな経験はしたことがない。

本を始めて開いて読み始めてから、あっという間に読み終えてしまった。次の展開が気になって、先へ先へと読み進めたくなった。
しかし、ただの小説として読み終えてほしくない。

もし、手に取って読みたいと思ってくれる方がいれば、印象に残った個所を後で読み返せるように、付箋紙を貼りながら読んでほしいと思う。

すべての方に、おすすめしたい。