聞き分けのいい豚になるな。「1%の努力」から学ぶ生存戦略

前書き

ひろゆきさんの本を読むのはこれで2冊目になる。

1冊目は「お金の話」だ。

本書で紹介する「1%の努力」を読んで、ひろゆきさんの価値観をより理解できた気がする。

「お金の話」を読んだときも同じことを感じたが、ひろゆきさんは「いかにして楽に生きるか」を考えている。あくまでも僕の感想だが。

僕はこの考え方に救われたと思う。

僕は何事も全力でやろうとしてしまうクセがあり、完璧主義的なところもあるため、とても疲れてしまう。だから、ひろゆきさんの「いかに楽して生きるか」という生存戦略は、僕にとってはとても参考になった。

ひろゆきさんは若い人の味方

 若い人にはあと何十年もの人生があるが、いまの時代に必要な知識を持っていない高齢者のせいで損をするのは若い人のほうだ。

1%の努力

本書の冒頭でこの言葉が書かれていたが、ひろゆきさんは若い人の味方だ。

だから、僕はひそかに、ひろゆきさんの本を若い世代の方たちに読んでほしいを思っている。

雇用の流動性が低い日本の中で、苦労している若い世代の方は少なくないのではないかと思う。

だからこそ、ひろゆきさんの「頑張らない生き方」というものを参考にして、少しでも楽に生きる方がいいとおもっている。

決して、「働くな」や「税金を収めるな」などの極論を言っているのではなく、今の日本の社会において、いかにして楽に有意義な人生を送るか、ということだ。

クソ真面目に生きると、損をする。

一生懸命やって結果が出たらそれはそれでいいが、楽して同じ結果が出るのであれば、後者の方がいいに決まっている。

一生懸命というのは、古い価値観だ。

僕はそう思う。

やられたときだけやり返す

 まずは相手が何もしない限りは、自分からは裏切ることはしないのが一番だ。

「やられたときだけ、やり返す」

基本的には性善説でいよう。

1%の努力

ひろゆきさんがこのような言葉を言うなんて、少し意外だった。(失礼だったら申し訳ない)

なぜなら、テレビなどで相手を論破するようなイメージがあったからだ。

相手がひろゆきさんに対して言ったことでもないのに、「それってあなたの感想ですよね」とバッサリ切り捨てるイメージだ。

だから僕は勝手に、ひろゆきさんに「相手を論破する人」というイメージがあり、そこが性善説と少し食い違った。

僕の話をすると、僕は相手が何も言わないと、相手が自分を嫌っていると思ってしまう、いわゆる考え過ぎるタイプだ。

でも、このひろゆきさんの言葉から少し考え方を変えると、相手が何もしてこないのだから、自分も相手を裏切るような行動(自分を嫌っていると勝手に考えるのもそのひとつかも)をしないでおこう、と思えるようになった。

やられたときだけやり返せばいいのだ。

もう少し踏み込んだ話をすると、相手が自分を相手にしていなかったと仮定して、自分には仕事が降りてこなかったとしよう。

これは一見、仕事を意図的に割り振っていない、というハラスメントに見えるが(実際そうだが)、相手がそのかわり大量の仕事を抱えるわけで、「得」と考えることもできる。

放っておけばいいのだ。

放っておいても、自分が得られる給料は変わらない。

そして、相手が明らかな嫌がらせなどをしてきたときに、そのときにやり返せばいいのだ。

ハラスメントやいじめなどに世間が敏感になってきている今、法的手段も取れなくはないだろう。

聞き分けのいい豚になっていないか

「肉屋を支持する豚」

この言葉ご存知だろうか。

 「いつか自分たちを殺すであろう者達の支持者」

すなわち、「本来ならば不都合な、対立的する思想を持つ者に好感を抱く」という矛盾した状態を表している。

肉屋を支持する豚

ひろゆきさんはこう言う。

 本来は「お金をくれ」と言うべき立場の人が、「まあ、みんな大変だよね」と聞き分けをよくして許してしまっている。しかし、後になって苦労するのは自分たちだ。みんな給料を上げてほしいと思っている。でも、言えない。そんなふうに空気を察していると、やがて自分がやられる。

「聞き分けのいい豚になっていないか?」

1%の努力

遠慮することが美しいと日本人は考えがちだ。むしろこれが日本の古い価値観だと思う。

こう考えて、得するか?

後悔しない人生を送れるか?

僕は考えた。答えはNOだ。

聞き分けの良い豚になったら、それはすなわち、他人の人生を送ることを意味する。

具体的な話をしよう。あなたは会社員で会社に出社して働いている。

「お先に失礼します」

こう言ってすんなり帰ることができるだろうか。

正直に言おう。僕はこれが苦手だ。

先に帰ると、「みんな忙しく働いているのに先に帰るのか?」と思われるのではないかと想像してしまい、罪悪感を感じてしまう。

これは「損」だ。

やることがなくて先に帰れるのならば、先に帰っていい。

平等に仕事を割り振れていない上司が悪い。または、遅くまで仕事を残してしまうその人が悪い。

「悪い」という言い方は少し極端だが、少なくともあなたが引け目を感じる必要はないのだ。

帰れるときは帰っていい。

働きたいやつは働けばいい。勝手にさせておけばいいのだ。

ひろゆきさんの言葉の、「給料上げたいけど言えない」という観点から逆になってしまったが、給料上がらないんだったら、必要以上に頑張る必要はないのだ。

低給料で必要以上に働く豚になるにはならないほうがいい。

そもそも前提が違うのでは

最後に引用したいのは下の言葉だ。

 自分と違う意見を持つ人がいたときに、シャットアウトするのはもったいない。「なんでそういう考えをしているのか」を予想してみると、新しい考え方にも寛容になる。どんな人からも学べるのだ。

1%の努力

前向きな言葉だ。

僕の話で恐縮だが、僕はかなり人をシャットアウトするクセがある。

自分の意見が聞き入れられないと、イラッときてしまう。悪いクセだ。

このひろゆきさんの言葉を読み、考え方を少し変えられそうだと感じた。(変えられそうと感じただけ)

少なくとも、意見の合わない人とやり取りするとき、「そもそも前提が違うんじゃないの?」と考えるだけでラクになる。

よけいなイライラが減る。

後書き

本書「1%の努力」を読んで、かなり楽な生き方ができそうな気がする。

実践することはまた別の話だが、少なくともかなりのヒントが得られたと思っている。

頑張りすぎて消耗してしまう人たちに向けて、本書はぜひおすすめしたい本のひとつだ。