不安な時代をどう生きるか。本田健さんの言葉は優しい

本田健さんの本は2冊目

大富豪からの手紙で本田健さんのことを知った。

大富豪からの手紙は、ビジネス書であり小説でもあり、今までに経験したことのない感覚を体験することができた。

あれから、本田健さんの本はどれか読もうと思っていて、本書「不安な時代をどう生きるか」を手に取ってみました。

言葉が優しい

本田健さんの本はまだ2冊しか読んだことがないけど、言葉が本当に優しいと感じる。

一つひとつの文章が、丁寧な言葉で彩られている。

本の内容も大切だけれど、本を読んでいるときに優しい感覚になれることが、本田健さんの本を読むことの一つの醍醐味なのではないかと思っている。

本書を手にとった理由

自分が不安だからだ。

実は僕は、今無職である。

エンジニアをやっていてSIer(他社のシステムのコンサルティングをする会社)に転職すれば悩みはすべて解決するだろうと考えていたのだけど、入社後のミスマッチが大きくて退職した。

そして今転職をしているが、難航している。

不安。

正直不安である。

なので、本書がAmazonのおすすめで出てきたときには、絶対にいつか読もうと思っていた。

心に残った言葉

本書を読んで、心に残った言葉をいくつか紹介しつつ、僕が思っていることをここに書き留めておきたいと思う。

このブログは、僕の読書日誌のようなものなのであしからず。

つまらなければブラウザを閉じていただければと思うし、もし読んでいただけたら、それだけで幸いです。

不安だと体が動かなくなる

不安には、「あなたを今いる場所にとどめておく力」があります。不安を感じていると、体が動かなくなります。必然的にウロウロしなくなるので、そのぶん、外敵に襲われにくくなるわけです。

不安な時代をどう生きるか

確かにそうだ。

不安だと外に出なくなる。そしてさらに不安になる。

見に覚えがある言葉。

僕は一日のうち、必ず外に出るようにしている。

不安から逃れるためだ。

いや、不安を払拭するため、という言葉の方が正確だろう。

不安には体を動かなくする力がある、と本田健さんは仰っているが、僕は逆も然りだと思っている。

動かないと不安になる、というわけだ。

だから僕はなるべく動くようにしている。

ありがたいことにバイク(350cc)を持っており、毎日色んなところに行ける。

結局は、行った先でおなじみのカフェに入るのだけれど。どうでもいいけど、ドドールが僕は一番好きだ。

カフェに入って、転職活動のメールをしたり、読書をしたり、プログラミングの勉強をしたり、資格取得のための勉強をしたり、いろいろやっている。

無職であるけれど、なんだかんだ充実している。

色んな企業にカジュアル面談を申し込み、いろんな人たちを会話ができる。

動くことは重要。これは僕が経験で得た知恵だ。

ゾンビのような人たちがいる

世の中には、ゾンビのような人がいます。彼らは、出会う人からエネルギーを奪ったり、吸い取ったりします。いつもイライラしていたり、冷ややかだったり、殺伐としている人たちです。

不安な時代をどう生きるか

本田健さんの口から、このような言葉が出てくるとは、僕にとっては少し意外でした。

大きく成功されている方ですし、他人に対してはあまり言及されない人だと思っていました。

この言葉を読んで僕は決してネガティブな感情になったわけではありません。

素直に、「ホントにそうだよな〜」って思いましたね。

SIerに転職して退職をしたことを冒頭にお話しましたが、本田健さんの言葉を借りると、正直、その会社にはゾンビのような人たちがいました。

僕の上司は、常にイライラしていました。

上司は自分自身のことを、「俺は短気だから」と公言されていました。

そんな上司の下で働いているリーダーは、本当にいつも疲れた表情をしていました。

助けようと声をかけるのですが、何でもかんでも一人で片付けてしまおうとするのです。

つまり僕を頼ってくれない。

「入社して間もないのだからしょうがない」と考えればその通りかもしれませんが、「設定値入れましょうか?」と訪ねて、1〜2日して設定値が書かれたExcelファイルがバンッと送られてきたときには「これはもうだめだな」と感じました。

つまり、ここにいても何もメリットはないと感じました。

本田健さんの言葉を借りるなら、冷ややかで、エネルギーを奪う人たちですね。

だから僕は今回の転職活動では、必ず「入社前に働くメンバーを顔合わせをさせてください」と言うようにしています。

自分の上司となる人と会話することは、もちろん当たり前です。

優秀な人と優秀な人が一緒に働いて、大きな結果が出るとは限りません。

所詮、人は人。相性というものがあるもの。

できるだけ入社後のミスマッチを無くすために、入社前に多くの情報を手に入れるようにしています。人事の人に嫌な顔をされても。

仕事を変えてみる

今の仕事がうまくいく見通しが立たない場合は、仕事自体を変えてしまうことも考えてみましょう。何度も仕事を変えていくうちに、自分と相性のいい仕事に出会うこともあります。不安を感じたまま何もしないのではなく、できるかぎり頭と体を動かしましょう。

不安な時代をどう生きるか

まさにいま自分が取り組んでいることが書かれていて、驚いた。

今自分がやっていることが、正しいのではないかと自信を持てた。

本田健さん。ありがとうございます。

やっぱり行動することは大切。

なにもしなければそのまま。だけど、行動すれば何かが起こるかもしれない。

行動しなければ、何も起きないですよね。

ビジョン

ビジョンとは、「あなたが仕事で、どういう世界をつくり上げたいのか」「社会に何を提供したいのか」ということです。

不安な時代をどう生きるか

これも今まさに自分が取り組んでいること。

僕は会社のビジョンとか、あんまり考えたことはなかった。

今回の失敗の転職で、僕は会社のビジョンというものを本当によく考えるようになった。

ちなみに、退職した会社は会社のビジョンを会社のホームページで公開していなかった。

はたまた、社員数も公開していない会社だった。

何が言いたいのか。

僕は入社しようとする会社について調べることを怠っていた。

これでは転職も失敗するに決まっている。自己責任。

だから今回のことを反省して、カジュアル面談を申し込む会社については徹底的に調べる。

そして質問を考える。

そして面談当日、質問をぶつけてみる。

そこから会話が生まれる。

相手の反応も見れるし、どのような回答をしてくれるのか楽しみでもある。

つまり会話ができる。

そこで会社のことを知ることができる。

一部の人だけど、面談に来てくれた人の人柄も感じることができる。

これが目的。

自分が働きたい、と思った会社なら、会社のビジョンを調べるのは当たり前。

こんなことも僕はできていなかったのか。。。

自分を幸せにする

明日からは、何かを決めなければいけないとき、自分を幸せにするという視点で見てください。

「これをやったほうが自分は幸せになれるかどうか」で、決めてみましょう。いきなりは無理でも、そういうことを頭に置いて、選択してください。

不安な時代をどう生きるか

自分を幸せにする視点を持つ、ということですね。

実に優しい言葉です。

僕は今回の転職は、急がずにやろうと思っています。

焦ってもしょうがない。

焦ったら、たぶんまた失敗する。

焦らずたくさんの企業の人たちと話をして、自分が所属して幸せになれる企業を選ぼうと思っています。

そのためには、「自分は何をやりたいのか」や「自分にできることはなにか」や、「自分の今後の方向性」などをちゃんと棚卸ししなければなりません。

たとえ会社に入社する身であっても、つまり給料をもらう身であっても、「自分が幸せになれる」会社を選ぶということは、会社側にとっても自分にとっても大事なことです。

最後に

とても優しい本でした。

本に対して、「気づきを得る」や「新しい知識を得る」や「自己啓発」といったような目的を持っている方は多いと思いますが、本書「不安な時代をどう生きるか」は読んでいるだけで優しくなれる本です。

肩の力を抜いて、癒やされるために本書を手にとってみてはいかがでしょうか。