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「繊細さんの本」を読んだ理由
「繊細さんの本」というタイトルの本を読みました。
この本を手に取った理由なんですが、
僕自身が超繊細なんです😭
少しでも楽に生きられないかな
といつも思っています。
少しでもヒントがもらえたらいいなと考え、本書を手に取ってみました。
繊細であることは悪いことではない
本書では繊細な人のことを「繊細さん」と呼んでいます。
そして、
繊細さんを悪くとらえることは一切していません。
むしろ、
繊細であることをポジティブにとらえています。
繊細な人は、むしろ自分の繊細な感性をとことん大切にすることでラクになり、元気に生きていけるのです。
出典:繊細さんの本
本書には、繊細さんにおすすめするアクションプランが書かれているので、繊細さんにとって実用書と言えると思います。
そのアクションプランの根底にある、おおもとの考え方を以下に引用させていただきます。
繊細さんに必要なのは、「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのかという、具体的な対処法なのです。
出典:繊細さんの本
著者について
本書の著者は、武田由紀さんという方です。
HSPカウンセラーをやっている方で、ご本人もHSPだそうです。
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略ですね。エレイン・アーロンというアメリカの心理学者が提唱した概念だそうです。
HSPは日本では、「とても敏感な人」と訳されることが多いようです。
「繊細さんの本」は、HSPでありながらHSPカウンセラーでもある方が、HSPとしての実体験を踏まえながら書いた、HSPのための本、と表現できると思います。
著者の方もHSPとして苦労され、数年の休職なども経験されたそうです。
予想は案外外れる
ここから、本書を読んで僕の頭に残っていることを書いていきたいと思います。
僕自身そうなのですが、「(相手が)~と考えているんじゃなかな。。」や「(相手が)今日は機嫌が悪いのかな。。」と想像してしまいます。
でもこういう予想って案外外れるんですよね。
普段の生活から、想像って案外外れるな~と感じていたのですが、本書にも同じことが書いてありました。
相手に質問して確かめることで、自分の想像はあまり当たっていないんだな、と考えられるようになる。
「自分の予想は案外、外れるものだ」と知ることで、周囲の人の感情に振り回されにくくなります。
出典:繊細さんの本
言葉で頼まれてから初めて動く
僕は仕事をしていく中で、相手に仕事を頼みづらいと感じることが多々あります。
その悩みに、本書からアドバイスをもらうことができました。
相手が同じ問題を繰り返しそうだと気づいても、こちらからはアクションしません。「困ってるみたいだな」と相手の様子を心に留めたまま、手出しせず、「こうしたら?」などのアドバイスもせず、自分は自分のことをしながら、同じ空間にいるのです。
出典:繊細さんの本
すぐにできるアクションプラン
繊細さんは、触覚、嗅覚、視覚、聴覚から、さまざまな情報を敏感に感じ取っています。(味覚は除外しています)
そうした刺激を和らげるために、本書では具体的な方法を提示しています。
僕も実践に行い始めた(すでに実践していたこともありましたが)ことをご紹介したいと思います。
ノイズキャンセラ付きイヤホン
音ですね。
雑音がとても気になる人は多いと思います。(少なくとも僕はそうです)
車の走る音や、隣人のちょっとした話声など、無視すればいいのに無視できない。気にしなければいいのに気になる。
そんな僕を救ってくれたのは、Air Pods Proです。
Air Pods Proでなくとも、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンであれば、どれでもいいと思います。
外を歩くときでも、部屋で作業をするときでも、音が気になる場合はノイズキャンセリング機能付きのイヤホンをすれば、驚くほどに集中できます。(集中できました)
Air Podsは本当にすごい商品だと思ったので、このブログでも紹介させていただきました。
【レビュー】神アイテム Air Pods Pro。騒音のストレスから解放してくれる
音が気になる方は、ぜひ試してみてください。
ほんとうに、ほんとうに、おすすめです。(僕がほんとうに音に敏感だったから。。。)
伊達メガネをかけてみる
僕はもともと視力が弱いので、メガネをかけています。
一時期コンタクトにしていた時があったのですが、「今日メガネかけていないね」と相手から言われるのではないか、という不安を含め、敏感になっていた時期がありました。
本書では、視力が良い人でも、繊細な人は伊達メガネをかけることも有効であると書かれています。
僕の実体験を含め、共感しました。
メガネをかけているだけで、相手との間にグラス一枚隔てているので、少し気分が落ち着きます。
僕の経験から言うと、気分が落ち着いている気がする、という程度でもいいと思っています。
おまじないのような感覚で、メガネをかけることもいいと思っています。
面白いと思ったのは、度が弱いメガネをわざと使用するというのもよいということです。
目の前のパソコンの画面が見える程度のメガネの度でもいいですし、そうすることで視覚で感じる周りからの刺激を抑えることができる、ということですね。
さまざまな強さの度のメガネを持ち歩いて、シチュエーションに合わせて変える、というのも面白いアイデアだと思いました。
終わりに
とても読みやすい本でした。
わかりやすく、具体的でありました。
最後に言いたいこととしては、繊細な人にだけおすすめする本ではなく、繊細ではない(非・繊細さんと本書では読んでいる)人にもお勧めできると僕は思っています。
繊細さんと一緒に働く人が、繊細さん(言い換えればHSPの方々)のことをより理解することができる本だと思っているからです。
繊細な人を中心として世の中動くべき、なんて考えはもっていません。
繊細さんも、非・繊細さんも気持ちよく働くことができる(生きていける)世の中であったら、より多くの人が幸せになれるのではないか、と本書を通して感じました。